2016年4月27日水曜日

春休み Day2 〜三江線乗車&撮影記〜

中国地方ローカル線巡り第三弾⁉︎

前回の続きです。

 木次線宍道駅を降りて乗り換えたのはスーパーまつかぜ。この夜、江津で下車して一泊しました。
江津…と聞いて同趣味の方ならすぐに答えがわかるでしょうσ(゚・゚*)ンート・・・
そうです。2日目の目的、そして昨年の旅にはなかった最大のオプションこそ江津から三次へ向かうこちらも超閑散ローカル線、三江線にあったからです(゚ー゚;Aアセアセ
まだ完全に日の上りきらない朝の江津駅。


三江線ホームへ誘う跨線橋の壁にはたくさんの三江線の写真が…。

三江線はその乗客の少なさから頻繁に廃止論が起こる路線です。一度は全線通して乗ってみたい、そう思っていた私は今回の往路が飛行機ではなく新幹線になった事で間に合う事がわかりました。これは千載一遇のチャンス…これを逃したら次はないかもしれない…と迷う事なく今回のプランに組み込みました。
今回は沿線の景色とともに乗客の様子を交えて記録しておきます。


この初発の三江線は始発の江津からは私を含めて3名の乗客です。
お二人とも地元の方のように見受けられました。

三江線は中国山地を流れる大河 江の川に沿って山間部を走る路線です。それ故に過去にはいくども豪雨による被害を受け不通となる被害が発生してきました。その度に周辺道路網の未整備を理由に廃止とはならず復活してきた経緯があります。

 天気予報は下り坂ですが今のところはもってくれそうです。y(^ー^)yピース!


川戸では高校生と思しき学生さんが2名乗車。
川戸は駅前に江津市の分庁舎がある、市内でも「おそらく」かつての行政区域では中心的役割を果たしていたエリアかもしれません。

田津からは3名乗車
石見川越で学生さんが1名。
さすがにローカル線とは言え学生さんにとっては貴重な足。
がしかし、この時点でまだ7時にもなってない。学校がどこにあるかわからないが、通学の時間帯としてはちと早い。本数の少ないローカル線ゆえのことなんでしょうねえ。


前日に乗車した芸備線の超閑散区間、木次線では線路の保守経費削減の為、制限速度25km/hとしている箇所が多く見られたが、三江線の場合は幾分スムーズ、かな?それでもディーゼルカーのエンジンが高鳴る時間はごくわずかであり、あとは江の川沿いをのんびりと走るのである。そしてこちらの制限速度は30km/hと微々たる違いではあるのですけど…

鹿賀で1名乗車
因原で1名乗って3名下車。
駅周辺にはここまでに見たことのない山間の住宅地が広がっていて、それだけでも賑やかに感じます。

車窓から見える民家の瓦が赤いものが多い。石見原産の石州瓦と言うらしい。(σo ̄)ホォホォ
ほどなく列車は石見川本に到着。

この辺りで唯一交換のできる駅で三江線北部の中心駅と言える石見川本。ここで6名が下車。学生さんも下車。


車内には私と同じく江津から乗られた初老の男性が残されるのみとなった。この方はどちらまで行かれるのだろう…。

しばらく走り竹で中学生、かな?1名乗車。
乙原でも同じ学校の学生だろうか2名乗車。
石見簗瀬でも1名。
今度は中学生の通学時間帯になるのでしょうね、というかこの先にある中学校に通う限られた列車ということでしょうか。


この石見簗瀬は幾分大きな駅だと思ったが、それもそのはず。三江線開業後の一時は終着駅だった時代もあったようです。その名残から交換可能な駅でしたが既に撤去されています。
ほどなく右手に明塚水力発電所の大きな姿が。

続く粕淵で中学生4名が下車すると車内にはまたしても私と初老の男性だけが残される、、、この方、多分私と同じ趣味人、かな?


かつての三江北線の終着、浜原で2名乗車。ここでこの日2回目の列車交換。

この辺りはダム湖を迂回するべくしばらく江の川からは離れて線路が敷かれてます。また路盤が安定しているのか速度も70km/hまで上げて、これまでにないくらい軽快に走ります。
潮駅で1名乗車。この辺りから再び江の川と並走します。

石見都賀駅で5名乗車。しかも驚いたことに2名は外国の方!




三江線名物 天空の駅 宇津井では潮から乗られた方が下車。多分同じ趣味の方なんでしょうねえ。私も途中下車したい欲を抑えて南下します。

口羽を過ぎるとまた速度を落とします。ここからはかつて三江南線として営業していたエリア、線路の規格が変わります。

作木口から1名乗車。

そして香淀。
実はこの香淀、または次の式敷で途中下車を予定していました。せっかくの三江線、乗るだけではもったいない。できるなら江の川沿いを走る姿を撮影したい!しかしここらで降りてしまうと次の三次行きは15時台。なんと7時間後⁉︎この日の宿泊予定地には入れますが、この後の行動が限られてしまい、なんとももったいない…そこで泣く泣く諦めた次第です。ちなみにこの香淀駅から広島県に入るようです。

そして式敷では3名乗車。


しかしこれだけ綺麗な景色ならやはり降りてしまえばよかったかな、と少し後悔…チッ(・д・)
続く信木で2名乗車。この時点で車内には私も含めて14名。三次も近づいてきた事で、この辺りから乗られる方はだいたい三次が目的地だろうなあ、と勝手に予想します。

船佐では2名乗車。桜がまだまだ綺麗です。

そして「あの」長谷 (・д・)あん?もちろん?誰も乗らない。

この長谷もいわゆる「秘境駅」と言われており(まあ、三江線に属する駅には多くの秘境駅が含まれておりますが)利用者も限られていることから終日学校ダイヤを組んでいます。つまり都市部である三次方面(今私が乗っている向き)は午前中の早い時間を除いて停車する列車はなく、反対に江津方面行きは15時以降に停車するのみ。その数、上下線とも各2本!という驚きの少なさ。( ̄。 ̄)ホーーォ。

さらにさらに、私が江津から乗ってきたこの始発の三江線。
長谷駅だけについて言えば「三次行きの最終列車」という扱いになります。

秘境駅の風格、半端ない…

三次行き最終便が長谷を発ちます。
列車はこの後、乗り降りなく終点の三次へ。


時間にして3時間半、100kmほどの距離ですが自転車並の速度で走る事もあり、距離以上に時間を感じます。しかも江津から三次へ直線距離にして60km!以前に比べて道路網も発達している事から廃止の声は後を絶ちません。実際、私がこの三江線に乗ろうと思ったのも昨年の秋に三江線の廃止が取り沙汰されたからに他なりません。

地元の人間ではない、廃止かもしれないからと訪れたミーハーなおっさんが言うべき事ではないのは重々承知ですが…「頑張ってほしいなあ」

さて、三次に着いて真っ先にやらなければならない事、それは江の川水系の馬洗川に急ぐ事。
というのも今、三次に到着した三江線は約30分で折り返しの下り列車になるのです。沿線の途中下車は叶わなかった私、せめてこれだけでも、と道を急ぎます。

15分ほどで到着した川岸。
三江線を待っているとまた地元の方に声をかけられました。聞けば湯泉津や大田市などの山陰地方までは車でしか行った事がないとのこと。一度は三江線に乗ってみたいけど「どれくらい時間がかかるの?」なんて逆に聞かれる始末。

ちなみに代表的な問答
私「三江線乗られたことあります?」
地「ないわよ〜、すごく時間かかるって言うじゃない」

地「江津まで1時間以上かかるんでしょう?」

私「…(そんなもんじゃねえって)」

私「江津まで3時間半くらいですよ」

地「そうでしょ!このまえも誰かが同じように言ってたわ!」
私「…(知ってんじゃん…しかも誰かって誰よ…)」

私「三次ものどかでいいですねえ」

地「ま〜、住んじゃえばね。そもそも⚪︎⚪︎が権力を…(自粛)…地上げ…(自粛)…遊郭の…(自粛)遊女が…」
いきなり熱いぞ!広島!

そんなこんな話をしているとジョイント音が響きます。慌ててカメラを構えて…



山中の江の川を渡る姿は撮れませんでしたが、市街地のガーダ橋を渡る姿を撮る事ができました!ヾ(●⌒∇⌒●)ノ わーい
これだけの閑散路線です。天気がどうとか、構図がどうとか、位置がどうしたとか言う気は毛頭ございません!(…という言い訳。。。おばちゃんと話し込みすぎて全くセッティングできなかったんですもの…)

さてこの時点で10時過ぎ。
この時まで自分の中ではあるプランがありました。それは芸備線に乗ってもう一度、備後落合を訪れること。そうすればこの後乗車予定の三次〜広島、昨日乗車した備中神代〜備後落合とあわせて芸備線完乗となるわけです。
しかし…
今回は断念。ε=( ̄。 ̄;)フゥ
あまり詰め込んで余裕をなくしても楽しくなくなってしまいますし、明日も早朝から動く予定。今日は早めに投宿し、美味いものを食べて早めに休む、そうと決まれば広島方面の芸備線に。レッツ━━━━━━o(・∀・)○━━━━━━ゴー!!

ここからは国鉄型のキハ40がエスコート。いわゆるタラコ色で国鉄の雰囲気ムンムンですが、この塗装は決して復刻したわけではなくJR西日本で進む塗装経費削減の為の単色化のひとつに過ぎません。
とはいえ、国鉄型のタラコ。これだけでもどこかで撮りたい。

ということで降りたのは向原。ここから徒歩30分ほどの有名な俯瞰ポイントを目指します。


 里山の風景が続く今回の旅。


途中で三次行きの列車が走り去りました。ポイントに間に合いませんでしたが、私の狙いは次の狩留家行き。
そして息を切らせながら着いたのは…

これはお見事!程よい俯瞰と綺麗なカーブ。惜しむらくは今日の天気…曇っちゃったい…そんな事を考えながら待つこと数分。遠くにタラコ色のキハ40。


遠目からカーブの曲がり途中、手前の定番まで何度かシャッターを切れました。30分歩いてきて1カットだけではもったいない!単行ではない被写体も欲しい!というの気持ちは抑えてまた駅へ。

この日は撮り鉄に関してはまったりと。それでもあの閑散路線の三江線を撮れ、天気はイマイチでもタラコ色のキハ40、そして何より三江線に乗れたという個人的には大満足な1日となりましたヽ( ´¬`)ノ ワ~イ !!

さあ、早めに休む!…前に…

広島まで来てのお楽しみといえばやはりコレ!粉物!
ここのお店はボリューム満点!味もバランス良くて、未だ嘗てこんなうまいお好み焼きを食べたことがあったかという一品。
しかもこれでいてお安いのが嬉しい。

おまけ
 Σ(`д`ノ)ノ ヌオォ!!赤っ!
Σ(`д`ノ)ノ ヌオォ!!赤っ!!
 Σ(`д`ノ)ノ ヌオォ!!赤っ!!!

 今年もやるとは聞いていたので撮影できればと思っていたカープ電車。まさかまさかで乗ってしまいました。あれ、ついてるのかな⁉︎



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