2016年4月18日月曜日

春休み Day1 〜春の中国路 伯備線・木次線撮影記〜

念願の地へ

そもそも今回の旅は昨年9月に予定していた広島行きのリベンジ編。
あの時は突然できた台風の直撃が予想され泣く泣くキャンセルしたものでした(´_`。)グスン

あれから半年。
今年は猛暑や台風の影響を受けないように旅行を春に設定。そして少し予定を変更して改めて広島へ向かうことにしました。



今回は東京から新幹線で一気に岡山まで!


岡山からは広島まで新幹線、ではなく、または山陽本線でもなく伯備線の普通列車で北上。中国山地を目指します。
実は昨年の予定も同じく伯備線経由。ただあの時は広島空港に飛行機で入り、倉敷から新見を目指すものでした。しかし今回は朝の飛行機が当初から運行予定がなく新幹線を選択せざるを得ませんでした。これにより到着時刻が早まり、あるオプションをつける事が可能になったのですσ(゚・゚*)オプション?・・・そのオプションとはまた後ほど。

ちなみに伯備線普通列車、115系を期待していましたが来たのは瀬戸大橋線で使ってる記憶しかない213系。ちょっと残念ですが乗り込みます。

さて伯備線といえば…伯備貨物と「やくも」。
しかし前者はこの時間帯の運転はなくお預け。ちなみに伯備貨物を牽引するEF64 1000は今度の改正で私の自宅近所を走る鹿島貨物を1往復担当することになりました。
まあ、撮れないものを嘆いていても仕方ない。このまま新見まで行っても勿体無い事ですし、どこかで降りて「やくも」を撮影することに。
高梁川沿いを走る伯備線は大小多数の鉄橋がかかり多くの名撮影地が点在します。

高梁川の景色が続きます。


その中で私が選んだのは…

方谷駅。


看板やかつて使われていた窓口に歴史を感じます。

ところで方谷も人名からなんですね、知りませんでした。鶴見線の安善とか浅野みたいな…⁉︎というかその昔、人名を駅名にする事が駄目だったの?

この方谷駅から北に進むと有名な方谷Sカーブなどがありますが私が選んだのは駅前の高梁川を渡った対岸。残念ながら有名撮影地に行く時間までは確保できませんでした。

まずは下り方のやくも9号。このやくも9号は先頭車がパノラマグリーン車になっているタイプ。個人的にはノーマルなスタイルがいいのですが、それはまた後ほど。問題は何両で来るかわからないのです。繁忙期と閑散期でこまめに組み替えているらしいのですが、これがなかなか撮り鉄泣かせ…春休み明けの月曜日…多分4両…なのかな…

こんなもんかな、というところで待っているとすぐにジョイント音が聞こえて来ます。ファインダー越しに先頭車両だけでなく後ろの車両を数え始めます。

1…2…3…

まだ連なる。
山陰からまだ出てくる。
マジックに出てくる万国旗みたいに出てくるオイオイ(;゚△゚)ツ☆

うわっ!
と思い、つい切ってしまったカット…。||||||||||||||(_ _。)ブルー||||||||||||||||
ケツ切れちゃった…。

くぅっ!勿体無い!
しかし落ち込んでる時間はありません。先ほどの方谷で上りの「やくも12号」が交換してきます。しかもこちらの先頭車は国鉄型。これこそ失敗できません。
今度はフレームに余裕を持たせます。
そして…
高梁川沿いの「やくも」が撮れました!綺麗な日差しは当たらなかったけど、中国山地らしいカットです。ヾ(●⌒∇⌒●)ノ わーい
でもこちらは4両だけでちょっと持て余しちゃったね。

さて「やくも」の撮影はここまでで早々と駅に戻ります。これから乗る下り列車と反対の上りの普通列車が来るのですが、時間の都合で駅近くの撮影地を探す事に。
そして時間が迫ってきて苦し紛れに
「こ、ここっ!」
山間に綺麗な青空も顔をのぞかせた、意外と収まった感?のある1枚に大満足♪
できたらこれくらいの日当たりが先程のやくもにも欲しかったねえ。( ̄ω ̄;) ブヒ~

高梁川沿いには桜やコブシ、桃などがたくさん植えられていましたが、ピークは過ぎちゃったな。

方谷から乗るのは再び213系。
さほど時間も経たずに新見に。


昨年の旅程では新見に1泊する予定でしたが、今年はあるオプションを求めてさらに先に進みます。
新見から乗るのは芸備線。

芸備線は広島から新見(正確には新見から二つ目にある備中神代)を中国山地を横断するように結ぶローカル線。しかし芸備線と言っても様々な表情のある芸備線。通勤客主体の広島近郊区域、三線が乗り入れる三次、そしてこの新見から備後落合は山中の超過疎路線なのです。特に東城〜備後落合は1日に3往復しかなくなかなか乗る機会がありませんでした。そこで私は昨年来、芸備線の全線完乗に欠かせないこの区間にターゲットを決めていました。
備後落合行きの芸備線はキハ120が1両の単行。まあ、これでも十分間に合うんでしょうなあ…

いざ備後落合目指してしゅっぱーつ! (o ̄∇ ̄)σ
伯備線上にありながら芸備線しか止まらない秘境駅 布原。


備中神代で伯備線と分かれます。

芸備線過疎区間最大の駅 東城。

 ここからはいよいよ山深くなります。

路線内各所で25km/h制限がかかり、まるで自転車の様な速度。
地盤の弱さと保線の為らしいですね。

備後八幡駅

たしかにバラストも薄いし、線路もなんだかアレ。

しかし車窓に目を向ければのどかな景色。天気も良くなってきたかな?

そんな車内で遅めの昼食。
先ほど新見で大慌てで買ってきた名物焼き鯖寿司。すごいボリュームです。ちなみに切れてませんでしたのでかぶりつき!ε= o(´~`;)o タベスギー

こちらも秘境駅 内名

そして道後山

次々と秘境駅に出会い、先頭から見える景色がいよいよ変わります。



備後落合に到着です。



ここ備後落合は三次方面、新見方面、そして宍道方面からの列車が集まる山間の「ターミナル駅」です。しかしターミナルと言っても芸備線の三次方面からは1日に5本、新見方面からは3本、木次線の宍道方面からも3本だけとターミナルとは名ばかりの駅です。
そんな備後落合駅が一番活気に溢れる時間、それがちょうど今の時間なのかもしれません。というのも1日で唯一この3方向の列車が一堂に会しそれぞれの乗り換えの乗客がホームを行き来するのです。

とは言ってもこの日ホーム上にいた乗客はせいぜい10人弱。

で私はここから木次線を宍道方面へと進んでいきます。
この木次線も途中の出雲横田〜宍道にかけては意外と本数はありますが備後落合〜出雲横田については前述の通り1日3本のみ。本当は有名な三段式スイッチバックの駅である出雲坂根で撮影を楽しみたかったのですがあまりにも効率が悪いので今回はパス。先へと進みます。


出雲坂根付近の通称「おろちループ」(「  ̄ー ̄) ドレドレ・・・
列車はスピードを落として景観を楽しませてくれます。

そして出雲坂根が近づきます。

下を見下ろすと次に下る線路が。
さらに木々の向こうにも少しだけ線路が見えますが、これが出雲横田へ向かう線です。随分と下まで行くんですねえ。

突き当たりにあるスノーシェッドを超えて列車は止まり、運転士さんは後方へ移動。

今度は先程と逆向きに坂を下っていきます。

右側から線路が見えてくるといよいよ出雲坂根駅。
この右側から合流する線路こそこれから乗る出雲横田方面なのです。



ここで数分の小休止。
時間があれば有名な延命水を汲んだりできるのでしょうがそこまでの時間はなく宍道に向けてしゅっぱーつ! (o ̄∇ ̄)σ

さて、なかなか乗る機会のない木次線ですが、1箇所くらいは走行写真を撮りたいところ。しかしそれにしては運転本数が少なすぎてあまり効率がいいとは言えません。
しかし車窓を眺めていると葉桜になりつつ桜に混じって華やかな花ををつけた木々が目立つよになりました。ここで思い切って降りてしまおう!とホームに降り立つと…こちらにも見事な花々が。
これは今乗ってきた木次線とも絡ませられるんじゃないか?とあわててファインダーを
覗き込みます。アワワ ヽ(□ ̄ヽ))...((ノ ̄□)ノ アワワ

晴天順光で木次線の写真が撮れました!
ちなみに背景の木は「花桃」だそうです。

さて降り立ったのは下久野駅。
次は備後落合方面行きの列車がここを通りますのでうまく抑えたいところ。
先程車内で見てきた景色を思い出しながら線路沿いを歩いていきます。

しだれの桜があったり(車内からこの木を見つけてここで降りることを決めました)しますが背景がごちゃごちゃしすぎ。


豊富な花桃も魅力です。

さてあっちこっちへとうろうろしながらo(- ̄*o))))...ウロウロ...((((o* ̄-)oいよいよ時間が迫ってきています。
最終的に選んだポイントは…

しだれ桜と木次線のカットでした。
今見てもやはりパッとしないのですが、もともとこの列車は1両で来ると予想していました。ところが予想に反して通過したのは2両編成。その姿を見て慌ててアングルなどをいじってしまった結果、こんな中途半端なカットに。勿体無い…。やっぱり花桃ポイントだったかな。

さて撮影を終えて下久野駅へのんびり戻ります。というのも次の宍道行きまで1時間半もあります。ここは特にやることも無いのでのんびりと下久野駅を観察します。


通称「花ももステーション」というだけあって駅付近には花桃がいっぱい。

味のある灯篭に花桃。無人駅であっても地元の方が丁寧に管理されている様子が伝わります。



かつての趣を残す駅舎内。

さてそうこうしているうちにこれから乗る宍道行きがやってきます。

日没間際の下久野駅へ線路を照らしながらやってくる木次線。

光が届かなくなった鉄路へ吸い込まれていきます。

春休み、続きます。

※この度の熊本地震で被災された方々に心からお見舞い申し上げると共に1日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。

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