2015年11月30日月曜日

房総半島ぐるり一周 〜内房線E655系撮影記〜

晩秋の房州路ぐるり一周

気がつけばワシクリでの583系の撮影から早1ヶ月以上。
どうしても仕事の都合で毎年の事なんですが11月から12月にかけては忙しくなり、なかなか出かけられないのです。
アタフタ ヘ( ̄□ ̄;)ノ ヽ(; ̄□ ̄)ヘ アタフタ
休みに合わせて撮影行を計画しても天気に嫌われることもしばしば。
そんなこんなで「今年こそは!」と意気込んでいた水上や裏高尾での紅葉撮影は今年も叶わず。果たして11月はどこにも撮影に行かず過ぎてしまうのか…

否!ブン( ̄ω ̄= ̄ω ̄)ブン

実は以前からどうしても撮影したいと思っていた被写体が我が街・千葉にやってくると言うのです。その被写体というのが「ハイグレード車両 E655系 和(なごみ)」のこと。
文字通りハイグレードな車両なのですが、どれ位ハイグレードかと言うと、現在、天皇陛下の行幸などに運行される「お召し列車」に使用される車両でもあります。お召し列車の場合、中間に専用車両を1両繋げますが、それ以外のイベント列車に際しては専用車両を外して一般の方も利用できるようになっています。
そんなハイグレード(しつこい)な車両、もちろんお召し列車ではなくても一度はカメラに収めたい、長らく思っていましたがなかなか運転情報すら入らない。そんな列車が千葉に来るという事で、これは天気だなんだと言っておれん(またか…)と言うことで久しぶりの地元鉄となりました。

11/29(日)
いつものように始発で出発。この時間はまだ暗闇、もう冬も間近ですなあ。

千葉からは内房線経由の安房鴨川行きに乗り換え。

千葉から内房線経由で安房鴨川て…何時間乗るのよ。

さて今回のE655系は「大人な休日倶楽部」のツアー商品として運転されるもので、東京から内房線を通り館山を経由して大原着、夕方大原から外房線経由で東京を目指すという行程のようです。
ところが私が事前に知った行程では帰路の大原発が16:35。いすみ市の日の入り時刻は16:24。これでは帰路の走行写真は厳しい…というかほぼ無理。チャンスは往路の1回きりとなります。
その貴重な1回をどう撮るか…無難に編成写真か、せっかくの内房線だからこその海バック、紅葉も絡めたい…色々な考えが湧きますがチャンスは1回。その中であるひとつの期待を抱き、車窓を眺めながら目的地を目指します。

少しずつ明るくなる空。
雲は全く見当たりません。
快晴です。ヽ(^◇^*)/ ワーイ

実は期待しているカットというのが東京湾越しに見える富士山とのコラボ。E655に海に富士山…どんだけ欲張りなのでしょう。しかし可能ならばチャレンジしたい。じっくり車窓を眺めていきます。

列車は順調に南下しながらも木更津、君津、さらには青堀、佐貫町(ほぼ全部やんか!)で10分程の停車。乗っている車両はかつて京浜東北線に使用されていた209系、とは言えローカル感満載。

次第に青くなる空の色。
しかし富士山は本当にうっすらとしか見えず。だいぶ寒くなったとは言え、まだ11月。まだまだ湿度も高いのでしょう。

とりあえず目的地の上総湊に到着。

ホームをまたぐ跨線橋から見たものは…


気嵐(けあらし)( ̄ー ̄?).....??ケアラシ??
空気が冷えすぎていて、海水温度が追いつかず、さながら風呂場の湯気のようにたちこめる現象です。
「これはすごい…」(⌒▽⌒;) オッドロキー

こんなに幻想的な光景を見たなら、ダメ元で富士山ポイントを探してもいいかも…ツキがありそう…幸い時間は十分にあります。

紅葉見頃まではもう少しでしょうか?

そしてたどり着いたのは佐貫町側の山間にある小さな田んぼ。

線路の向こうに東京湾、そして肉眼ではうっすら富士山!(゚ー゚;Aうっすら…
テンションは一気に上がります!…が、肉眼で「うっすら」と言うのは写真に撮ると…


「さっぱり」だったりするわけです。
とりあえずあーでもねー、こーでもねーとセッティングを変え、フィルターを変え、撮れた普通電車は…

むー、どうにもならん。
なにより富士山がほとんど見えないし…。( ̄_ ̄|||) どよ~ん
結局ここでは1カットだけ撮り、また元来た道を戻ります。

今度は竹岡側の湊川へ。本当は山間からの俯瞰にチャレンジしたかったのですが、所要2時間くらいが見込まれ、午後の予定に影響が出てしまいますので断念。
湊川を渡り、川沿いの砂利道を下ると…

特徴的なワンスパンだけのトラス。このすぐ向こうは海です。あまり秋っぽくはないけれど、房総の雰囲気は満点です。ただあまり橋に近づきすぎると足回りのあたりにある柵が邪魔になりそうなので、程よく距離を取り、車体の独特の塗装が映えるよう、出来るだけ光線角度のいいところを探します。

普通電車で様子見。

新宿さざなみ号はなごみと同じ5両編成。

そして…

なんと言えばいいのか、茶色と言うか紫と言うか…ただ車両全体から伝わる神々しいまでの品がいつも以上にシャッターを押す指にプレッシャーをあたえます。しかしなんとか念願のE655を撮影できました!
\((( ̄( ̄( ̄▽ ̄) ̄) ̄)))/ヤッター!!

さて、これで湊川での撮影は終了。このあと上総湊駅に戻り…
千葉方面…ではなく館山行きに。

そして館山からは安房鴨川行きに。

そしてさらに乗り換え。
安房鴨川は内房線と外房線の終端駅。
本来ならここで駅弁を買うはずでしたが接続時間がなさすぎて買えず…L(゚□゚)」オーマイガ!
安房鴨川からは外房線の列車で大原まで。

途中、勝浦ではもちろん時間がないため、勝浦タンタンメンは食べられず…щ(゚ロ゚щ) オーマイガーッ!!

そして大原…つまりはE655系なごみが夕方に出発する大原です。日の入り時刻以降だから無理、なあんて言いつつ結局は撮るんかい!ええ、まあ、そういうことなんですが、せっかくこちらまで来たのならちょっと寄り道を。

ふと見れば止まっている単行のディーゼルカー。これは大原起点のいすみ鉄道。
それにしても国鉄色⁉︎キハ20⁉︎多くのファンの方はご存知かと思いますが、このいすみ鉄道には土休日のみ、かつて大糸線で活躍した旧型のディーゼルカーを復活させた急行列車(キハ52=首都圏色、キハ28=国鉄急行色)が走っています。私も一度その姿を収めたいと思っていたところ、ちょうどいい機会です。
そこに最近、新たな仲間として加入したのがこのキハ20。急行の走らない平日でもお客さんに楽しんでもらいたいと言う事でこうした旧型を模した「新車」を導入したそうです。私も乗るまで新車とは思いませんでした。ヾ(;´▽`A``アセアセ

運転席を見ると、ね。

今回、いすみ鉄道の撮影で降り立ったのはひとつ隣の西大原。



しばらく歩いて開けた田園風景の中で立ち止まります。午前中に比べ大幅に増えた雲。なるべく空を入れないアングルで決めて急行色+首都圏色を待ちます。

そしてやってきたのは…ん⁉︎アレレレ!?(・_・;

なんかおかしい⁉︎(゚ー゚*?)オヨ?

首都圏色は⁇(゚∇゚ ;)エッ!?

急行色は⁇(゚゚;)エエッ
ムーミン列車ですやん⁉︎(; ̄Д ̄)なんじゃと?

実は今、首都圏色のキハ52は検査の為、工場に入場中との事…
http://isumi.rail.shop-pro.jp/?eid=2307

知らんかった…
まあ、確かに考えようによってはこれはこれで貴重か…
それに安全に関わること、しっかり検査を終えて万全の状態で活躍してもらいたいものです。

でも、それならばさっきの新車国鉄色を撮影ポイントで押さえたかったぞ、と。

不完全燃焼。
まあ、どうせ大原へ乗って行く予定の列車は1時間後ですから、今の急行列車の折り返しをきっちり撮っていきましょう。

ヘッドマークはムーミンのキャラクター、種別幕だけ急行を表していますね。

さてここからもう一度大原へ戻りますが、大原行きは1時間後。お腹も空きましたし、何より先ほどのキハ20の走行写真を撮っていない事が心残り。
どんな形でもいいからと大原まで歩いて撮影ポイントを探します。そこで見つけたのが小さなガーダ橋。しかし背景はどんより曇り空。そこでここでは流してみる事に。

ん、こんなもんかな…。v(・_・) ブイッ
もうちょっと前面を出したかったですね。

そしてこの撮影が終わると再びE655系の撮影へ。こちらも当初から目星をつけていた小さな橋の袂へ。

まずは茂原方から大原へ送り込まれる回送をサイドから。(ー。ー)フゥ

最後は編成全体が入るように意識して流し。
先日のカシオペアよりはよかったかな
(´▽`) ホッ

このE655撮影をもって全行程終了です。
久しぶりに天気に恵まれ、あまりに近い事から出掛ける機会を逸していた南房総。そして思いの外充実のいすみ鉄道。機会があればまた訪問したいものです。


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